インターアート7セレクション
のじりかほ 「子ども部屋より」
のじりかほ 「子ども部屋より」
今回の展示では、個人的な子ども時代の記憶に絡めて、新しい作品を十数点制作しました。
皆さまもご自身の子ども時代を思い返しながら、お好きな解釈でこの世界をのぞいてみてください。 のじりかほの初個展となります。
会期|2024 年5月8日(水)~5月19日(日)
時間|水-金13:00-19:30 土日祝12:00-18:00 月火休廊
会場|Gallery TK2 東京都中央区日本橋久松町4-6 杉山ビル4F
東日本橋駅、馬喰横山駅から2~3分、馬喰町駅から6分、小伝馬町駅から8分
https://www.interart7.com/ nojiri1
作家ステートメント、プロフィール:
作家ステートメント:
本展示に足をお運びくださった皆様に心よりお礼を申し上げます。
子ども時代に過ごした時間の断片的な記憶は、おとなになってから思い返すと夢と現実との境界線が曖昧です。 そして、夢とも現実ともとれる世界で過ごした時間は、各々の心に根をはり、ふとした瞬間の軸となります。
たとえば、私の場合ですが、子どもの頃に読んだ本について考える時、その本の内容がただ思い出されるのではなく、物語中での出来事が、まるで本当に自分自身に起こったかのように、匂いや景色も一緒になってよみがえります。
挿絵の少ない本であってもです。 そして、そうした「記憶」は、子ども時代の私の日常生活(保育園や学校、家や出先での思い出)と複雑に絡み合い、今日に至るまで私を助けてくれる、豊かな「体験」となっています。
今回、そうした個人的な体験の感覚に絡めて、新しい作品を水彩絵具で13点制作しました。13点のタイトルは、ロベルト・シューマンの「子供の情景」作品15(Kinderszenen op.15)の13曲の標題を参考にしています。7曲目の「トロイメライ」は特に有名かと思いますが、この一連の小品集の各標題についてシューマンは、「各曲ができあがったのちにつけたもので、演奏や理解の手助けになるように添えた指示に他ならない」といった趣旨の発言を残したようです。私はその点が特に気に入っています。
音楽や詩、絵を「鑑賞」しようとする時、その作者の背景や作品に込められた隠喩を前提に作品を読み解こうとすることがあります。それもひとつの大切な、かつ楽しい見方ではあるのですが、それが全てになってはいけないとも思っています。音や振動、触り心地や色合い、匂いなど、受け手側が知覚したままの作品が、それぞれの個人的な記憶や思考に結びついて新しいものの見方が生み出されることにも、私は期待しています。
皆様もご自身の子ども時代を思い返しながら、(まだ子ども時代を過ごしている方であれば今を楽しみながら、)自由にこの世界を読んでみてください。
1996 大分県出身
主な展示:
2024 ヒト展Ⅲ Gallery TK2
2024 「食・礼賛2」展 Gallery TK2
2023 ヒト展:2 Gallery TK2
2022 「食・礼賛」展 Gallery TK2
挟んだ栞 gallery hydrangea
Stories 2022展 GALLERY AND LINKS 81
2021 イメージとことば展 Gallery Conceal Shibuya
祈りの礎 gallery hydrangea
2020 Individuality on T-shirts Gallery Conceal Shibuya
2019 ケ・アリク展 Gallery Conceal Shibuya
Gallery TK2
東京都中央区日本橋久松町4-6 杉山ビル4階
都営新宿線馬喰横山駅 A3出口から2分
都営浅草線東日本橋駅 B2出口から3分
JR総武線快速馬喰町駅 1番出口から6分
メトロ日比谷線小伝馬町駅 1番出口から8分
e-Mail info@interart7.com
TEL 03-3527-2226