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（作家ステートメント）

私の中で孤独に浸るという行為は、有耶無耶に流れ曖昧に過ぎ去る日々の中にある自身を唯一の個として再認識させます。

私はこの自身の感じた孤独や寂寥を表現したいという気持ちがあるのです。

 

上記のコンセプトの下で今回のトミタマリコ展vol.1では、モティーフを木として選び制作した作品群を展示致します。

木はそのしなやかな枝のうねり具合、無作為に伸びる幹の一本一本、生い茂る葉、或いは木々としての姿全体。これらを見ると私は胸の内に潜む、又は周囲として纏わり付くどうしようも無い孤独を想起させられ、私自身のフィルターを通した木々を描く事で、孤独を表現しようと制作致しました

vol.2では、モティーフに葉を選び制作した作品群を展示致します。木々に生い茂る葉の連なり、連続した無数の落葉。多くの人々の視界に、日常的にも飛び込んで来るのではないでしょうか。

これらに不安を喚起させられながら制作し、何処か穏やかな空間を感じさせる作品に仕上がる所を見ると、私は不安の中に居る事に寧ろ落ち着きを感じるのかもしれません。

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トミタ　マリコ（Tomita Mariko）
2015年　女子美術大学芸術学部　デザイン工芸学科工芸専攻陶コース卒業


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