インターアート7セレクション
内田 久美子 「mizu no katachi」
内田久美子「mizu no katachi」
会期|2024 年7月31日(水)~8月11日(日)
時間|水-金13:00-19:30 土日祝12:00-18:00 月火休廊
会場|Gallery TK2 東京都中央区日本橋久松町4-6 杉山ビル4F
東日本橋駅、馬喰横山駅から2~3分、馬喰町駅から6分、小伝馬町駅から8分
アーティストトークを開催: 8月10日(土)14時~ (予約不要)
川や海、雲や雨などのなかにある水(液体)は、植物や動物・人間の中にもあります。 どこにでもあるし、いつでも見ることができるモノだからこそ、そこにはそれを認識した時の状況・ストーリーがあり、それらの姿を絵画の中に表現している。 Gallery TK2では初めての個展になります。
作家ステートメント:
水は一定の形を持たない。川、湖、海、雨、雲など、さまざまに変形する。 私たちや植物の体内にも走っている。そのいろいろな姿を絵画という「形」にする。
東武東上線の駅で、柳瀬川というところがある。 駅名通り、駅のすぐ近くを柳瀬川が流れている。 春になると、桜が鮮やかに咲き誇る。 桜の下を散歩しながら、風に舞う花びらを眺めていた。
水面に落ちた花びらが、柳瀬川に流されていった。 桜の花も見ていたが、花びらを動かす風や水を見ていた。 ずっと動き続けるそれら。 水の形に興味が沸いたのは、その日がきっかけだった。
その後、富士山の登山計画を、友人たちと立てた。 三島に、富士山の湧水が湧いていた。 清らか、というには、水量が多すぎた。 湧水に触れて、温度と勢いを確かめた。 しゅるしゅると指の間を抜けていくあの感触や重さを、水を見るたびにまた感じる。
それに山中湖。あそこは音のないところだった。 いや、波の音だけがしていた。
少し話が変わるようだが、コーヒーは良い水を使わないと美味しくならないそうだ。 いくら良い豆でも、焙煎や淹れ方が上手でも、良い水で淹れないと台無しなんだそうだ。 だから美味しいコーヒーが飲める喫茶店で出されるお冷やはとても美味しい。 甘く柔らかい。グラスに残った氷を、これも水だなと眺める。
五感で感じる水を、しかも動き続けるそれを、絵画という形に。
内田 久美子 (Uchida Kumiko)
1997 埼玉県生まれ
2022 武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻 卒業
https://www.interart7.com/uchidakumiko1
主な展示:
2024 個展「mizu ni naritai」Gallery TK2
グループ展「食・礼賛展」Gallery TK2
2023 グループ展「小さな作品展〜作家の小さな世界〜」
二人展「ゆらりきらり」
2020 武蔵野美術大学学内展 グループ展「ディスタンシング・伝播箱」
二人展「日々、生きる展」
アニメーション「パップペポ」
CASIO×MAU「私たちが生きる、この国を知る」
グループ展「ひと展2ーギャップー」
2019 武蔵野美術大学芸術祭 二人展「海水展」
2018 グループ展「ひと展」
二人展「サイボー(グ)展」
Gallery TK2
東京都中央区日本橋久松町4-6 杉山ビル4階
都営新宿線馬喰横山駅 A3出口から2分
都営浅草線東日本橋駅 B2出口から3分
JR総武線快速馬喰町駅 1番出口から6分
メトロ日比谷線小伝馬町駅 1番出口から8分
e-Mail info@interart7.com
TEL 03-3527-2226